東電株主代表訴訟

2011年3月11日の東京電力福島第1原発事故を起こした東京電力。取締役の個人責任を徹底的に追及する東電株主代表訴訟。株主代表訴訟ですべての原発を廃炉に!

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2014年12月4日 裁判傍聴および報告会の感想文

12月16日
いよいよ今年も半月余り。
前回の期日と報告会の感想文を紹介します。




埼玉県 MHさん
(裁判)白熱したドラマのようなやりとりで面白かった。(講演会)非常に勉強になりました。すばらしい記者です。

日野市 YYさん
(裁判)やっと始まったという感じ。もっと原告、被告のやり取りを聴きたい。これからだと思いますが。本日の被告の弁には腹が立つ。きわめて無責任、良心はあるのか。

東京都 YOさん
(以下報告会、勉強会)日野氏の講演、面白く聴きました。




今後の口頭弁論期日の予定です。


2015年(平成27年)1月29日午前10時30分 
口頭弁論期日(東京地方裁判所103号法廷)

2015年(平成27年)3月19日午前10時30分 
口頭弁論期日(東京地方裁判所103号法廷)

2015年(平成27年)4月30日午前10時30分 
口頭弁論期日(東京地方裁判所103号法廷)

2015年(平成27年)6月18日午前10時30分 
口頭弁論期日(東京地方裁判所103号法廷)

よろしくお願いいたします。


東電株主代表訴訟第14回口頭弁論の報告

12月11日
先週の期日報告です。
寒い中、傍聴、報告会へのご参加ありがとうございました。

期日の報告です。
紹介した書面については、後日アップします。




 急に寒さが増し、氷雨も降りだしそうな12月4日、第14回口頭弁論期日が開かれた。当日、電車の遅れなどもあり、98ある傍聴席はやっと半分が埋まる程。何とかして再度当初のように傍聴席をいっぱいにしたいものだ。
 今回の口頭弁論期日は被告側の書面提出のみで、原告側からは、河合弁護士より、前回の準備書面(10)で、責任が軽いと思われる被告に対し訴えの取り下げの提起をした経緯、それに対する被告側の対応などについて口頭説明があるものの、新たな書面提出やプレゼンの予定はないと聞いていた。したがって私は、この日の法廷も前回のように、淡々と進むのだろうと思い法廷に臨んだ。
 ところが、ふたを開けてみると、進行に関する意見として陳述を行った河合、海渡両弁護士の鋭い指摘と追及により、今まで貝のように押し黙っていた相手側弁護士が3人までも口を開き、さらに裁判長が踏み込んで、被告側の釈明や対応を迫るなど、まるで法廷劇のような緊迫した展開となり、大きく訴訟の局面が動くことになった。
 まず、河合弁護士は、東電が2008年の6月、文部科学省の地震調査研究推進本部(推本)の長期評価に基づく内部で得た津波高の試算結果により、その対策を検討していたにもかかわらず、7月には方針を転換し、長期評価の取り扱いについて土木学会に検討を依頼したことについて、10月6日付で求釈明していたことを説明。
 求釈明の第3は、1検討依頼は文書に依ったか、2回答期限を定めたか、3期限はいつか、4検討以来事項は何か(明確に特定)、5回答は来たか、時期は?、6その内容は?、7回答は文書に依るか、8上記1と7の文書の写しを求める、という内容である。
 土木学会への検討依頼は、東電が対策を先送りし、事故に至ったことの唯一の正当化理由であり、この点を明らかにすることは真実に迫るために非常に重要だ。しかしこの間、補助参加人である東電も、この件を熟知しているはずの武藤、武黒らも回答を拒否してきた。これは、あまりにも不誠実な対応で、真実を明らかにする姿勢が全く無いとして、重ねて誠意ある回答を求めた。
 さらに吉田調書の中で、吉田所長が土木学会の検討結果について「全く知らない」と言っていることも明らかにしつつ、文書が無ければ検討依頼は単なる言い逃れではないかと迫った。
続いて海渡弁護士が立ち、岩波新書『原発と大津波 警告を葬った人々』(添田孝史著)を引用しつつ、土木学会の津波評価部会は、東電社員も含む電力関係者が多数を占め、地震学者は一人しかいない組織であることを示し、そこに検討依頼することの意味を問いかけた。
 また、求釈明の第1と第2で、政府事故調の聴取を受けた被告はその開示に同意すること、受けていない場合は陳述書を提出するよう求めたが、誰も応じていない。真実を明らかにするため、それに応じるなら取り下げてもよいという原告の提案の意味、結果について、当事者とよく話して結論を出すよう求めた。
 これに対し、補助参加人の弁護士は「次期期日までに検討する」、原子力部門の被告の弁護士も「被告それぞれに検討している段階」と表明したが、原子力とは関係ない部門の平取締役らの弁護士は、「もともと関係ないのだから、陳述書を出すまでもなく、責任はない」と述べた。
 これには即、河合弁護士が応じ「平取締役についても、善管注意義務として取締役相互の監視義務違反の責任があるのは当然のこと。聴取結果の開示について、他の人達が続々と応じている中、申し合わせによるのか、東電関係者のみ拒否している」と迫った。この挑発的?な追及に「東電関係でもいる」と応じた弁護士は、さらに「取締役はいるのか?」とたたみかけられ、「関係者と言っている」と、役員は開示に応じていないことを暴露してしまう一幕もあった。
 ここで裁判長が割って入り、①土木学会への依頼について、まずは補助参加人(東電)が釈明に応じること、②聴取の開示、陳述書について各被告は、およそ協力しないというならともかく、事案解明と訴訟の簡明化のため検討してはどうか、条件があるなら裁判所が調整してもよいとの踏み込んだ見解を示し、被告側も了承することとなった。
最後に裁判長は東電に対し、次回期日までに求釈明も踏まえ、前回原告側が提出した準備書面(10)に対する反論を出すこと、原告側と被告側で異なっている津波高の読み方について明らかにすることを求め、次回1月29日以降の期日を確認し、法廷を終了した。
 
 午後の報告会では、今期日の説明にあたった金弁護士から見ても「法廷であそこまでやりあうのは珍しい。河合、海渡弁護士の千両役者ぶりはさすが」とのことだったが、内容的にも裁判所が東電の土木学会への検討依頼に大きな関心を寄せ、東電に釈明を求めたこと、5人以外の被告について、聴取の開示、陳述が嫌なら対案をだすよう迫るなど、原告側にとって2つの注目すべき進展があったことが報告された。
 引き続き行われた学習会は、岩波新書で『県民健康管理調査の闇』に続き『被災者支援政策の欺瞞』を出された毎日新聞の日野行介さんを迎え、取材を続ける中で見えてきたことをお話しいただいた。16年前に「すべての道は原発に通じる」といわれた敦賀市を振り出しに記者生活を始めた日野さんは、当時「ここまで隠すか」と感じたが、それは福島の県民健康調査でも被災者支援策においても同じ。隠蔽、改ざん、何でもありの事態こそ原発事故の社会的被害だと、数々の実例を引きながら主張された。隠されたこと、なぜ隠すのかを明らかにしていくのが自分の仕事という日野さんから見ても、安倍政権は都合の悪い報道は徹底的にたたく手法で、報道への圧力は非常に強いとのこと。
 私達の裁判にとっても、まさに隠されたことを知ることが大事であることを確認し、この日の学習会を終了した。
(原告 まめこ)

12月4日第14回口頭弁論期日のご案内

11月20日

いよいよ2週間後に迫りました。
次回口頭弁論期日と、報告集会&学習会のお知らせを再掲します。
開始時間は10時半からになります。

12月4日第14回口頭弁論期日&報告・学習会


今回の期日では、被告らから反論予定です。
期日後の報告会では、『県民健康管理調査の闇』著者でもある日野行介さん(毎日新聞記者)をお迎えします。
お誘いあわせのうえ、ぜひご参加ください。
多くの方に傍聴に来ていただきただき、この訴訟の社会的関心の高さを示すとともに、未だ福島第一原発事故の被害は続いていることを裁判所に対してもアピールできればと思います。
周りの方にもぜひご紹介してください。
(一番下に、チラシをアップしました)

141204.jpg


スケジュール
9:30~  原告によるアピール 東京地裁正面玄関前(霞が関駅A1出口を出て裁判所に向かう通りの前辺り)
  ▼東京地裁
  東京都千代田区霞が関1-1-4
 (地下鉄東京メトロ丸の内線・日比谷線・千代田線「霞ヶ関駅」A1出口から徒歩1分,地下鉄東京メトロ有楽町線「桜田門駅」5番出口から徒歩3分)
  ▼地図
  http://www.courts.go.jp/tokyo/about/syozai/tokyotisai/index.html

10:30~ 第14回口頭弁論期日
       東京地裁103号法廷

12:30~ 期日後の報告会&学習会
    12:30~報告会:弁護団より
    13:00~学習会:講師●日野行介さん(毎日新聞記者、『県民健康管理調査の闇』著者)
会場:参議院議員会館B109号室(地裁より地下鉄で1駅) 
http://goo.gl/maps/LeUWv

大きな地図で見る


チラシ
表面
裏面

報告会「東電株主代表訴訟早わかり講座~これまでの経過と今後の展望」感想文の紹介

10月31日

たいへん遅くなりましたが、9月25日の報告会の感想文をいくつかご紹介します。
全部ご紹介できずに申し訳ありません。

また、こちらの不手際で、期日終了から報告会まで、時間が空いてしまいました。
あらためてお詫び申し上げます。
引き続きよろしくお願いいたします。




吉田調書の公開がこんな形に役に立つとは思わなかった。
裁判がますます面白くなった気がします。(●埼玉県 MHさん)

山崎さんのお話はとてもわかりやすくて、よく理解できました。
ありがとうございました。●国分寺市 MTさん)

政府、マスメディアがこれほど嘘をばらまいているのに真実をもっとひろめないと、こんどの映画は期待。もっともっと学習しないと、今日は裁判の流れがよく分かったように思います。(●日野市 YYさん)

・全国の再稼働に向け、この裁判が影響すると思うので、東電はこの裁判の決着を先送りするでしょう。させないよう頑張って下さい。(このことばは使ってはいけないのですが、すみません)
・静岡県三島市から初めて傍聴し、勉強会に参加しました。最高に勉強になりました。
・この裁判が再稼働阻止の鍵を握ると確信しました。浜岡裁判で高裁はよく傍聴するのですが今回参加して、皆さんに頭が下がる思いです。(●三島市 MYさん)

裁判報告:第13回口頭弁論期日、報告会&学習会

10月1日

先週行われた第13回口頭弁論期日のご報告です。
傍聴に来てくださったみなさま、報告会、学習会に足を運んでくださったみなさま、どうもありがとうございました。
今回提出書面、Uplan三輪さんの映像もアップします。
併せてご覧ください。




第13回口頭弁論の報告

 東電株主代表訴訟の第13回口頭弁論が9月25日午前11時より東京地裁で、そのあと報告会&学習会が参議院議員会館で行われた。
 口頭弁論では、小雨という悪天候もあったのか、残念ながら傍聴者は席の半分だった。このところ少しずつ傍聴者が減り続けている。最初の頃のように抽選になるほど傍聴席を一杯にして、東電と裁判官にプレッシャーをかけたいものだ。
 原告側は準備書面(10)と証拠説明書(12)、求釈明及び文書提出要請2を提出。河合弁護士が準備書面(10)について約15分、熱のこもった説明をした。

責任追及の対象を絞り込む
 今回はこの訴訟の大きな転換点になったと思う。準備書面(10)ではおよそ次のようなことが述べられた。
 7月22日付の被告(原子力担当)の第1準備書面により、文部科学省の地震調査研究推進本部(推本)の長期評価の見解(三陸沖から房総沖の日本海溝沿いで過去に大地震がなかった場所でもM8クラスの地震が起きえる)をどう取り扱うかの会議が、2008年6月および7月に被告武藤や吉田原子力設備管理部長(3.11時の福島第一原発の所長)らで持たれ、土木学会の津波評価部会に検討を依頼し、当面の対策はしない、という重大な決定がなされたことが分かった。
 そこで、今後の訴訟のスピードアップを図るため、責任追及の対象を絞り込むことにした。つまり、この決定に関与した者と、それを覆すことができたにもかかわらず放置した者に限定するということだ。具体的には、勝俣、清水、武黒、武藤、小森の各被告である。

任務懈怠があるかどうかの判断基準
 また、被告らに取締役としての任務懈怠(しなければならないことを怠ること)があったかどうかの判断基準について。チェルノブイリや福島事故の惨状で明らかなように、原発でひとたび重大事故が起こったときの被害は他に類を見ないほど大きい。
 危険の大きさと義務の重さは比例する。原発事業を営む電力会社の取締役は、万が一にも過酷事故が発生しないよう、国家機関等の試算結果を速やかに収集する体制を作り、担当からその報告を受けたら速やかに取締役会および規制当局に報告した上で、安全措置を講ずるように指示し、実行を確認する義務を負う。注意義務の程度は極めて重いのだ。

勝俣元会長は大津波予測を知っていた
 武黒及び武藤は前記の長期評価に基づいた試算により、設計想定を遙かに超える最大O.P.+15.7mの津波が来る可能性があるという結果の報告を受け、対策の必要性を認めて費用や地域への影響等を検討したにもかかわらず、「専門家の間でも意見が統一されていない」「外部専門家による判断を求めるべき」などとして対策を先送りし、事故を招いた。
 また、勝俣および清水はこれらのことについて、これまで「知らなかった」などと答えていたが、先ごろ公開された「吉田調書」によれば、吉田部長からしっかり報告を受けていた。安全措置を講じるよう指示しなければならなかったのに何もしなかった。
 長期評価の取り扱いについて土木学会へ検討を依頼し、時間稼ぎを図ったことも問題だ。土木学会が策定した「津波評価技術」と異なる見解である長期評価の検討は本来、第三者に依頼すべきことである。全く合理性のない非常識な対応といえる。

 口頭弁論後の記者会見では、海渡弁護士が責任追及の対象を絞り込むこと、勝俣らが吉田所長から報告を受けて全て知っていたことなどを詳しく解説した。残念ながら翌26日付の東京新聞が「大津波予測、元会長も把握」という見出しで報道したくらいだった。

 報告会&学習会では、まず金弁護士が今日のポイントを分かりやすく解説した。その後、原告の山崎久隆さんが講師となり、「東電株主代表訴訟 早わかり講座~これまでの経過と今後の展望~」と題して、これまでの訴訟の流れを振り返った。2012年3月の提訴から2年半近く経ち、13回の口頭弁論が開かれた。私も含め、原告も傍聴者も全体を把握できなくなっている。転換点にあたる今回の口頭弁論後の学習会として、とてもタイムリーだったと思う。
 次回の口頭弁論は12月4日(木)10:30~の予定。(原告 曽根)


今回提出書面(PDFファイルが開きます)
準備書面(10)
準備書面(10)別紙
証拠説明書(12)
求釈明及び文書提出要請2



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