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7月5日第41回口頭弁論傍聴記

7月17日
前回の口頭弁論期日のご報告です。

 梅雨の戻りなのか、小雨のぱらつく曇天の下、東電株主代表訴訟の第41回目の口頭弁論期日が開かれた。
 今回、傍聴記担当ということで、よく聞こえるよう、いつもの原告席ではなく傍聴席の一番前に座ったが、以前はぎっしり埋まっていた席がなかなか埋まらない。最終的に7割ぐらいにはなったけれど、傍聴者の数が裁判所や東電側へのアピールになることを考えると、やや寂しい。すでに41回にもなる長丁場だし、最近は福島原発刑事訴訟の証人調べなどをにらみながらの淡々とした進行なので仕方がない面もあるが、原告としてはより多くの方に来てもらえるよう考えなければと思った。ただそんな中、いつも熱心に傍聴に来てくださる方々にはほんとに感謝したい気持ちでいっぱいだ。
 また、この席から見ると被告側の弁護士の様子がよくわかる。数えてみると13人で全員男性。いずれも蒸し暑い中、黒っぽい背広、ワイシャツ姿で無表情。翻って原告席を見ると、ほぼ半数が女性で、服装も表情も様々。いやが応でも、被告側のいびつさが目立つ。一体この方たちは、1か月どのくらいの報酬をもらっているのだろう? 東電が払っているとすれば、それって半分は税金!? などとつらつら考えていると、正面の扉が開き、大竹裁判長が入廷、審議が始まった。
 まずは、原告側が求めている福島原発刑事訴訟の記録の送付嘱託の件。大竹裁判長は刑事裁判所に開示資料の全体像を知らせて検討を進めてもらう方が良いとし、原告側はできる範囲で次回期日までに追加の申し立てを出すことになった。この件では、刑事裁判所が「核物質防護の条項に触れる恐れがある」などと言って、なかなか記録を出さない現状があり、今回原告側から、そんなことを考える必要はなく、早く出してほしい旨の上申書を出したところ。刑事裁判所は、傍聴者に対しても4月の公判期日まで、過剰なボディーチェックを行っていた。いったい何を恐れ、守ろうとしているのか、その姿勢が問われるのではないだろうか。
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 次に、やはり原告側が求めていた東電への文書提出要請に対し、回答に立ったのは、いつもの東電側弁護士 。いわく、1)原告側が求める木幡氏がモニターになっていたのは、平成16年ではなく14年であり、その年、勝俣、吉田各氏はモニター会議に出席した記録はない。また、平成16年の木幡氏が同席したモニター会議の記録はない。2)原告側が求める2009~10年のリスク管理委員会および原子力リスク管理会議の記録は、準備書面との関連が明らかでないこと、また資料が膨大で、特定してくれないと出せない。3)東電が出している3.11の津波の再現モデル、L67モデルは最新の知見に基づくもの。原告側が妥当性が疑わしいと言うのなら、どういう点が疑わしいのか出してほしい等々、結局今回のところは全部ゼロ回答。裁判所の要望もあり、再度原告側が要請の根拠などを補充して文書を出すことになった。が、それこそ膨大な事実や資料を握っているのは東電であり、こちら側がそれを特定することは、非常に難しい。アメリカがよいとは思わないが、ここだけは相手方から証拠等の情報を得ることができるディスカバリー法が日本にも欲しい!と思う。
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 この後、裁判所は被告側に対し、前回5月の法廷で求めていた非常用電源の高所設置などの結果回避可能性についての補充書面の提出はいつ頃になるかと尋ねた。が、これまた先ほどの弁護士がへつらうような笑みを浮かべながら、だらだらと「努力しているが、今のところいつとは言えない」と答弁。故意に引き延ばしを図っているのか、実際に論証ができないのか、前回「夏休み以降になる」と言っていたのが、さらに後退した印象だ。裁判長は、刑事裁判の証人調べが一区切りするまでの間に、できるだけ他の論点を詰めていきたい。したがって、できたところまででもいいから、次回までに提出するようにと釘をさした。
 最後に、裁判所は今後の進め方について意見を求め、原告側は、刑事訴訟の証人尋問が10月末頃に終了の見込みなので、早ければ12月頃から証人尋問を行いたいと述べた。
 これを受け、裁判長は「今のうちにやっておくべきことをやっていきたいので、双方とも準備してほしい」と結び、次回期日の確認後閉廷した。以前、裁判長は刑事訴訟の進行を待ち、利用するという原告側の方針に必ずしも同意していなかったが、今はそれならそれでよいから、残された論点を今のうちにやろうという姿勢に変わり、今後もやる気十分のように感じられた。
 記者会見では、海渡弁護士が各論点について説明し、「絶対負けない裁判をやりたい」と意気込みを示した。事務局長の木村さんは「東電側が真実を明らかにすることを邪魔しようとする姿勢が明らかになった」と被告側の態度を批判した。
 報告・学習会では、甫守弁護士が本日のやり取りの説明をし、結果回避可能性について東電がどう主張してくるかが見もので、こちらとしては、勝つためにも今後刑事訴訟で掘り下げていない論点も掘り下げていくつもりであると述べた。
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 学習会は福島原発「刑事裁判」の中間報告「福島原発事故・東電役員の刑事民事責任追及の現段階」と題して、海渡弁護士からパワーポイントを使った詳細で明快な説明がなされた。特に、この間の証人の証言についての説明は、その人となりも含め重要なポイントが浮かび上がる、とても聴き応えのある内容だった。刑事訴訟の勝利を期待するとともに、株主代表訴訟も弁護士の方々の言葉どおり「絶対負けない」ようにしていきたいと切に思う。(まめこ)


※報告・学習会の模様は、こちらで観られます。
また、学習会で使用した資料はこちらです。
なお、写真は上から、記者会見(司法記者クラブ)、裁判報告(甫守一樹弁護士)、学習会(海渡雄一弁護士)。
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