第11回 口頭弁論期日報告 

6月24日

先週の口頭弁論期日のご報告です。
提出書面と併せてご覧ください。
一番下にUplanさんの映像も掲載いたしました。
次回第12回口頭弁論期日は7月31日13時半~東京地裁103号法廷です。




第11回 口頭弁論(14/06/19)報告 

 第11回口頭弁論では、弁護団長の河合弘之弁護士が補助参加人(東京電力)の準備書面に対して意見陳述を行った。なお、裁判長から、原告が証拠として提出した大飯原発差し止め訴訟判決文要旨に対して“全文”も、と要請があったため、本文も後日提出されることになった。
 この日の河合弁護士の意見陳述はわずか13分。しかも今回提出された補助参加人の書面について、代理人の口頭での陳述も無かったため、この日の口頭弁論は30分足らずの異例の短さだった。
 この点については、事前の進行協議期日において、原告側代理人から補助参加人の代理人に対し、公開の法廷で口頭で説明するように迫ったが、その必要はない、書面を十分検討してくださいとの回答だったという。あまりにもお粗末な論理で書かれた書面なので、急きょ原告側からも反論の準備書面を提出し、口頭での陳述をすることになった。
 河合弁護士は大飯判決文の内容にも触れながら補助参加人側の主張の誤りを明快に指摘した。補助参加人らは「貞観津波等は認識していたが、原発敷地直撃の確証もない将来の地震・津波の具体的予防策は立てにくい。しかし調査は続けていた」と主張するが、「被告らは新たな科学的知見があっても、とりあえず調査を継続しておけばいいと考えていたようだ。これでは知見が確定するまで何もしなくてもいいことになり、第2、第3の事故が起きる」。また、「大飯原発判決文に記された“人格権”-生命を守り生活を維持するための権利-は何ものにも替え難い貴重なもので、経済活動の自由よりはるか上位にある」と論じた。
 
 大飯原発判決については、当日の記者会見で記者から、将来にむかっての運転差止と、過去の取締役の責任追及の判断基準に共通するものがあるのは分かるが、大飯判決は福島事故を経たからこそ出されたものだと考える。福島原発事故を経験していない3・11以前の取締役らの責任にも適用され得るか、という質問があった。
 それには河合、海渡両弁護士が、確かに、大飯判決は原発過酷事故による被害の大きさ、原発技術の危険性を、福島原発事故に向き合って判断した。しかし、原告らが述べているように、福島原発からわずか7㎞の浪江町請戸地区で見つかった貞観津波の痕跡は事故より10年位前から周知の事実だった。同様に、基準地震動の設定の甘さも長年批判されてきた。現に大飯原発判決が指摘する女川、志賀、東電所有の柏崎刈羽の原発が基準地震動以下の規模の地震で危機に陥った事実や、スマトラ沖地震によってインドの原発が津波に襲われた事実から、地震・津波が本件原発を襲う事故は起こり得ること、スリーマイル島とチェルノブイリでの原発事故からも、広範囲に国土が放射能によって汚染されて多くの人々の健康が侵害される過酷事故が起きかねないことを東電は分かっていた。これらを直視せず大事故を起こし、大勢の人々を被災させた東電役員の責任は重い」と答えた。
 原告で事務局長の木村結さんも「25年間、原発への地震・津波の影響を訴え続けた私たち株主の警告を東電は無視してきた。事故後もずさんな経営を続け、しかも事故直後はしおらしく見えた態度が再び増長し始めた」と語った。

 午後は参議院議員会館へ移動し、報告会・勉強会を行った。金弁護士による口頭弁論の概要説明と、芸達者な原告Hさん扮する“レディー・カカア”の楽しいコントに続き、経済ジャーナリストの町田徹氏が“明暗を分けた3つのマークワン--福島第一原発事故、東電の責任を考える”のテーマで講演した。
 町田氏は、福島第一の米GE製マークⅠ型原子炉と同型の原子炉を持つ女川原発が3・11地震・津波の影響を受けながらも原発事故を回避した経緯、そして浜岡原発は同型原子炉2基(1号機、2号機)の耐震工事は費用がかかりすぎるために廃炉を決定した経緯などに触れつつ福島原発事故を振り返った。
講演後は2人の福島避難者を含む計5人から質問・発言があった。質問はおよそ以下の通り-①発送電分離は実現可能か、②コンバインドサイクルは有効電源か、③本当に安全な原発などあるのか、④何故川内原発が再稼働一番手なのか、⑤原発温排水の環境負荷について聞きたい。
(注:①~⑤までの答えはYouTubeの映像でご確認を!)
 講演は、釣りが趣味の町田氏からの「原発近海の魚は、体は大きいがブヨブヨして不味い」というぞっとするオチで終わった。
(文責:原告 加藤)

以下、Uplanさんによる当日の映像です。
20140619 UPLAN 町田徹「本当に東電は無過失なのか-中部、東北電力との違いを考える」
(東電株主訴訟第11回口頭弁論期日&報告・学習会)





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