第21回口頭弁論期日後報告

11月26日
前回の期日のご報告です。


被告は何を怖れているのか

  政府事故調調書の開示に同意せよ! 第21回口頭弁論報告


 11月5日(木)10時30分、3人の裁判官が入廷し裁判長の「おはようございます」の挨拶により満席の傍聴人で埋まった103号法廷において東電株主代表訴訟第21回口頭弁論が始まった。
 今回はパワーポイントを使ってのプレゼンは無く、原告、被告双方から出された準備書面他文書提出命令上申書、時系列表などの書類の確認、そして原告代理人、被告・補助参加人代理人、さらに裁判長を交えて若干の意見のやり取りが行われ、今後の日程を確認(進行協議期日、口頭弁論期日)し、7~8分で終了した。
 時間は短かったものの、重要なやりとりがあったので紹介しておこう。文書提出命令について、裁判長は民事訴訟法規定の審尋を検討すると明言した。その後われわれ原告代理人の海渡、河合、只野弁護士より、政府事故調の調書は、本人が同意すれば文書提出命令の手続きを経ることなく開示される。事実の解明には重要であり是非とも必要なものである、開示によって何の不都合があるのかと、調書の開示に被告らが同意するよう再度要請した(以前から開示に同意するよう要請している)。さらに裁判長が東電の従業員に対しては、社員の個人の資格でと断って(職務命令というのではなく)、円滑な訴訟の進行に協力するためにも開示に同意できないか検討するよう指示して終了となった。
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 裁判所前での原告のアピール行動

 11時より司法記者クラブで記者会見が行われた。この席では河合、甫守弁護士が口頭弁論の報告と解説をし、そして「文書提出命令」に関しての問題点を解説した。文書とは政府事故調の調書を指しているが、補助参加人(東京電力)の関係者はほとんど開示を拒否している。特に被告取締役たちは全員拒否している。この調書は事故後2~3か月の間に聴取を受けているはず、したがって事実を述べている可能性が高い。開示によって真実の解明に近づくことが期待できる。これを一致団結(?)して拒否していることは異常な状態である。そこで文書提出命令の申し立てをした。今後、文書所持者(内閣官房 原子力規制等改革推進室)の意見を聞くことになる。この文書提出命令に対して即時抗告がされた場合、高裁の判断を仰がなければならなくなる。結論が出るまで訴訟は止まってしまう。事実、浜岡原発差止訴訟の1審では(設計図の公開を巡って?)1年も止まってしまったと実例を示して解説した。そこで裁判長が、円滑に訴訟を進めるためにも、被告代理人に、何はともあれ被告たちが任意で公開に同意するよう説得してはどうかと(やさしく)述べたのだと説明した。
 さらに裁判所からの要請で提出した「時系列表」(事故が起こるまでを時系列で整理したもの)についての若干の解説があった。
 その後、原告代表で同席した堀江、木村、山崎の3名が弁論の感想と共に「ここまでくるのに4年もかかった、なぜそんなにかかったのか。東電株主代表訴訟と福島原発告訴団とが情報を共有し協力してあばいたことの一つが、津波対策を怠ったことを隠蔽していたことだ。隠されている事実が沢山あるだろう。それらを明らかにするのが情報公開だ。マスコミも情報公開に協力してほしい」と結んだ。
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 海渡雄一弁護士
 
 場所を移して、参議院議員会館講堂で口頭弁論の報告会と学習会が行われた。学習会の題名は「『政府事故調』の犯罪———福島原発事故の真実を闇に葬った人びと———」である。最初に海渡弁護士と田辺文也さん(社会技術システム安全研究所主宰)の講演が行われ、その後、岩波書店『科学』編集長の田中太郎さん司会で、お二人の対談となった。
まず海渡弁護士より、当日の報告と、現在までの訴訟の経緯の解説を兼ねた講演がなされた。裁判所の要請によって提出した「時系列表」を使っての説明は、政府事故調の問題点・矛盾点や、東電がどんな隠蔽工作を行っていたかなどが非常に分かり易く理解が深まった。初めて傍聴に出席した知人もよく分かったと好評であった。
次に、田辺文也さんによる「福島第一原発と事故時運転操作手順書」と題した講演があった。田辺さんは雑誌『世界』の10月号と12月号(学習会の2日後に発売予定。現在発売中)上で、解題「吉田調書」シリーズの一環として吉田調書を読み解き、事故の深刻化の原因は、事故対応が「事故時運転操作手順書」からの逸脱にあるのではないかと論考している。そのような観点からの講演であった。
 その後、岩波の田中太郎さんの司会で、田辺さん、海渡さんによる対談が行われた。お二人とも『科学』に論文を掲載されたことがあり、田中さんを介して、非常に有意義な対談となった。
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田辺文也さん
(原告:落合)

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