東電株主代表訴訟、第31回口頭弁論期日報告

3月31日
遅くなりましたが、先日の期日報告です。



東電株主代表訴訟、31回期日報告
                                                                
 我々が要望し期待もしていた「文書提出命令」の申し立ては却下され、さらにすぐさま申し立てた「即時抗告」も2か月も経たずして却下・棄却という状況の中で迎えた第31回口頭弁論であった。もしかしたら傍聴参加者が少なくなるのではないかと危惧していたが、案の定、傍聴席には以前より空席が目立った。
 10時ちょうどに開廷され、原告、被告・補助参加人両方より提出された書面の確認の後、原告側から提出書面の説明と要望があり、相手側、特に補助参加人の東電代理人から簡単な返答があった。ここでは「文書提出要請4」と「福島第一原発の検証申し立て」について報告する。
1.「文書提出要請4」について。
 事故原因の解明および責任を明らかにするため従前から東京電力に資料の提出を求めていたが、今回、新たに提出を求める資料が判明したので提出を求めるというものである。裁判長は可能な範囲で協力するように指示した。
 原告代理人の海渡弁護士から、これらは事故以前の客観的な書面であるから、任意での提出をぜひお願いしたいとの補充があった。
2.「福島第一原発の検証申出」について。
この「検証申出」は福島第一原発の現地調査とでもいうべきことであり、河合、只野弁護士は、線量の高い場所へ行こうというのではなく、高校生でも現地へ入っているのであるから、彼らと同様に我々もまた、現地を直接見ることによってこそ得るものがある、事故を起こした現場に立ってこそ意味があると、2年前に現場に入った体験をもとに検証の必要性について主張した。
 これに対して補助参加人は、事故報告書で十分であり、検証の必要はない旨の主張をしたが、例によって例のごとく聞き取れないような小声で意見を述べ、原告席から「聞こえません!」との声が飛んだ。
「検証」は事故現場の現地調査であり、原因の究明、真実の追求のためこの訴訟に是非とも必要なことである。現に事故が起きているのだから、現場に足を運んで検証するのは当然であると考えられる。
事故現場には真実が残されている。……事故は福島第一で起きたのだ!
これについて裁判長は、被告、補助参加人にそれぞれ意見を書面で提出するよう指示した。
また、裁判長は、補助参加人より我々の主張(準備書面20)に対する反論が出されたので(準備書面21)、3月末を目途に争点整理の骨子案を示したいと述べた。さらに、次回進行協議において証人尋問等についての協議に入りたいので、それについての意見を準備してほしいとも言及した。


次回以降の進行協議の期日、口頭弁論期日などについての確認等があり、約15分で終了した。
  第32回 口頭弁論期日 4月27日(木)10:00 103号法廷
  第33回 口頭弁論期日 6月 1日(木)10:30 103号法廷

記者会見

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 司法記者クラブに場所を移して記者会見が行われ、原告代理人の河合弁護士、甫守弁護士、大河弁護士、原告の堀江原告団代表、木村結事務局長が出席した。
今回の口頭弁論に至る背景、そして口頭弁論の内容についての説明を河合弁護士が行った。
特に文書提出命令(政府事故調の調書の提出を求めた)の即時抗告が却下・棄却されたことについて「非常に遺憾である」とし、地裁の却下理由の一つとして、開示することは「今後原発の重大事故が生じた際の調査に差支えがある」としたことを高裁が追認したことについて「政府のやりもしない調査をおもんばかるのは不必要であり、訴訟における真実究明のための司法としての誇りを持っていない。行政が隠そうとしてもそれを打ち破ることが可能であるという裁判所としての矜持に欠ける」と厳しく批判した。
福島第一原発の検証について、「東京電力は高校生を招待して安全だ、安全だと言いながら、我々が入ろうとすると高線量だから危険だと言う」と説明すると、会場からは失笑が起こった。そして記者から、損害賠償請求訴訟を含めて、今まで福島第一原発を検証したことはあったのかという質問があり、「行われるならば、福島第一での検証は初めてになる」との答えがあった。
 また裁判所が争点整理案を3月末までに作成予定であるが、以前作成された「事実経過表」は評価できると説明した。
堀江さん、木村さんからは、本日傍聴者が少なかったのは残念。文書提出命令の申し立てが却下され、皆さんがっかりされたことが大きいのではないかとの感想が述べられた。そして検証申し出に対する東電の姿勢は、事故原因を究明しようという姿勢とはほど遠い。検証を拒否する権利があるのだろうか。国会事故調の委員らが現地に入ろうとしたとき、真っ暗闇で入れないなどとして調査を拒否したが、東電の隠蔽工作をする姿勢、隠蔽体質は変わっていないと述べた。
最後に、二度とこのような事故を起こしてはならない。そのために、真実を明らかにしたいと裁判をやっているのだから、マスコミもそのような観点から報道してほしいと結んだ。
 
報告会と学習会

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 この部分の報告は、落合さんが止むを得ない事情で退席されたので、代わりに福島が担当する。
 12時より、参議院議員会館の講堂で“期日後の報告会と学習会”が開かれた。報告会では、甫守弁護士が“期日報告および記者会見”で話題になっていた事柄(司法の専門用語など)を解説する形で7項目にまとめて話された。“期日報告や記者会見”の様子については前述されているので、この部分での詳しい説明は省略させて頂く。
 
 学習会は『日本と原発 4年後』の上映だった。東電株主代表訴訟の弁護団長 河合弘之さんの2作目の監督作品で、彼の初監督作品『日本と原発』を改訂し、被曝や原発とテロの問題も盛り込んだ。また、原発推進派と思われる近藤駿介氏、木元教子氏らへの監督のインタビューも興味深いものがある。
 福島原発事故から6年の月日が経ちます。筆者はこの『日本と原発 4年後』を実ははじめて観ました。多くの勉強をさせてもらったのですが、無性に悲しくなりました。皆さんは如何お感じになられましたか?
(原告:落合正史)


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