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第48回口頭弁論傍聴報告

7月18日
前回口頭弁論期日の報告をアップします。

7月11日、東京地裁103法廷で第48回口頭弁論が行われました。

【概要】

10:30裁判官が入廷し、江原裁判長の「はい、おはようございます。じゃあ早速始めさせていただきます」の言葉で開廷しました。
■ 前回の期日以降の準備書面等ならびに相手方の対応についての確認
(1)原告準備書面(40)
       →補助参加人は原告準備書面(38)(39)への反論を次回期日までに行う。
(2)原告 書証 甲537〜555
(3)原告 文書送付嘱託申立書 
   →被告・補助参加人の意見はいずれも「しかるべく」であり、本日付で採用する。
(4)原告 文書提出要請10(下記に補足)
(5)補助参加人 第30準備書面、第31準備書面
(6)補助参加人 書証 丙202〜204
(4)の補足;
 裁判長が、次回までに補助参加人から文書で回答してくださいとした後、海渡弁護士より補足説明を行いました。→証拠甲298号の3の酒井さんの証人尋問調書の資料番号20の2/16付御前会議のパワーポイント資料12枚目、津波高さの見直しを説明した部分に『(添付資料参照)』とあるが、この資料は刑事裁判にも出ていない最重要資料であり、必ず残っていると思われる。資料作成者のパソコンなどを再確認し、家捜ししてでも探して欲しいとしました。補助参加人からは、すでに調査したが存在しない。再度調査は行うが結果は変わらないと思う、との発言がありました。
 また、刑事事件の被害関係の証拠については、刑事裁判所に対し被害関係証拠の送付嘱託をしましたが、プライバシーの関係がありできないとの回答があったということでした。海渡弁護士は、刑事事件に参加しており、法廷で朗読は聴いているので、調書の内容は知っているが、メモは不完全なものである。この調書は被害者の悲惨さが凝縮されており、それを裁判所に知ってもらいたいと発言しました。江原裁判官は、あらためて書面にして出してもらいたいと述べ、海渡弁護士はもう一度出しますと答えました。
■ 続いて甫守弁護士より、準備書面(40)の「長期評価の信頼性II」について、今回、刑事裁判の証拠も取り寄せられたので、それを踏まえての主張になるが、基本的には3年前の5月12日付の準備書面(18)から主張は変わっていないので、そちらも合わせて確認していただければ、として始めました。被告・補助参加人が「長期評価には充分な信頼性がなかった」と主張していることに対する反論になります。
 東電の津波評価担当の土木グループ内では、最新の耐震BC(バックチェック)には長期評価を取り入れなければならず、最新の知見を取り入れなければとの一致した意見であった。取り入れなければ後で批判されるとまで書いていた。当時、東電は長期評価の信頼性を認め、それに沿った安全対策をしようとしていたが、今になって信頼性がないと主張していることは大変矛盾していると強く主張しました。そして、長期評価の重要性についてスライド(全16枚)を用いて説明し、長期評価に従っていたらこの原発事故は防げたと話しました。
 甫守弁護士は最後に、「そもそも自然災害はいつ、どこで、どのような規模で発生するかを確実に予測できるものではない」「根拠のある予測結果に対しては謙虚に対応すべきである」という、平成26年7月の東京第5検察審査会の議決を引用して、説明を締めくくりました。
 前回から替わった江原裁判長も左陪席も、甫守弁護士の説明に熱心に耳を傾けているように感じました。
■ 次回以降の日程の確認〜閉廷
最後に、次回以降の日程の確認を行い閉廷しました。
・ 進行協議期日 9月20日(金)4:00PM(非公開) 
・ 口頭弁論期日 9月26日(木)10:30AM 103号法廷
・ 進行協議期日 10月28日(月)10:30(非公開)
・ 口頭弁論期日 10月31日(木)4:00AM 103号法廷

【記者会見】

 口頭弁論を終えて、河合弁護士、海渡弁護士、甫守弁護士、山崎さん、木村結さんにより記者会見が行われました。
IMG_4773.jpg
 冒頭、海渡弁護士より概況の説明がありました。
被告武黒たちの110ページにわたる準備書面10が出ている。これは刑事裁判における被告人らの主張をまとめたもので、ある意味、初めて被告が具体的な主張をした。これに対する反論の準備を急いでいる。次回までに刑事事件の記録に基づいた書面を出すことにしている。
 結果回避可能性に関しては、こちらが細かいところまで出しているが、東電側がまだ全部については反論を出してない。9月ごろ完了予定、9月に期日で揃うということなので、それを受けてさらに反論する。
 裁判所は、当初11月頃、証拠調べ(証人尋問)について3日間くらい取り結審と言っていたが、難しいかなと考えている。裁判官は、今回の甫守さんの準備書面(40)のプレゼンも興味深げに聞いていたし、認識も深まってきていると思う。9月に刑事事件の判決が出るが、判決の内容次第で、今後どうするかという話になっていく。
 リスク管理関係の資料について、国会事故調の資料が国会図書館にあるので送付嘱託申し立てをした。これは今日採用され、注目される点かなと思う。
 刑事事件の被害関係の記録は、本裁判所が刑事裁判所に掛け合ってくれたようだが出してくれない。これは重要な証拠であり、公開の裁判で読み上げられた調書なので、もう1回意見を言ってみる。
 平成20年2月16日の東電御前会議の津波高さ資料に「添付資料参照」とある。東電はないと言っているが、隠されているという印象を裁判所に印象づけることも重要である。かなり、接近戦というか、重要な論争が繰り広げられている訴訟になってきている。
 河合弁護士より映画の紹介がありました。
タイトルは『東電刑事裁判 動かぬ証拠と原発事故』で、ぜひ観て欲しい。時間は25分程度で、すでにユーチューブにあげた。今日の報告集会でも上映する。
 最後に甫守弁護士より、リスク評価関係について説明がありました。
今回申し立てているのは、東電資料で原子炉が長期間にわたって停止するリスク評価に関する添付資料があると書いてあり、東電にその資料があるなら出せと言ったが、東電は見当たらないという回答だった。しかし、国会事故調を見る限り、そういう東電資料を保管しているのは間違いないので、国会事故調の資料を保管している国会図書館に文書送付嘱託をした。これには被告も補助参加人も「しかるべく」と異議がない。国会事故調資料は非公開だが、取り決めは決まっていないはずなので、国会図書館がどう対応するか注目ポイントである。
 最後に新聞記者から、前回の期日で11月に3期日を取り証人尋問するという話があったが、今日はまったく触れずに終わったので、そこは?という質問がありました。
甫守弁護士からは、前回原告からの陳述もあり、裁判所としては再検討中である。完全に撤回ということではないが、決めたという状況でもない。次回期日の9月にはわかると思う、と答えました。
 

【報告会】

 
 木村さんから、『東電刑事裁判 動かぬ証拠と原発事故』ができた経緯の説明の後、できたての映画が初上映されました。上映の後には、時系列になっていてとても分かり易くまとまっていた、これで無罪になったら私たちは司法を信じられなくなる、などたくさんの感想や質問がありました。
 その後、海渡弁護士より『福島刑事裁判 弁護人ら弁論共通主張に対する反論』と題したお話がありました。
IMG_4780.jpg
 今日の期日、報告集会でのお話や新たにできた映画を見て改めて感じたのは、東電が真摯に長期評価に取り組んでいたら、双葉病院でたくさんの人たちが亡くなることもなく、当たり前の暮らしが奪われ8年過ぎた今も元の生活を取り戻せない人たちも生まれなかったということです。刑事裁判の中で新たな証拠や証言が明らかにされたことの意義は本当に大きいと感じました。それをこの裁判でも活かし、無責任な発言に終始する被告や東電には、最後にきちんと責任を取ってもらいましょう。
原告:七戸(記) 
  

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