6月1日
本日の進行協議において、裁判所が福島現地へ行くことが決まりました。下記、プレスリリースとして発信いたしました。
こちらにも再掲いたします。
福島第一原発事故について東電元役員らの責任を追及している東電株主代表訴訟において、裁判所(東京地裁民事第8部・朝倉佳秀裁判長)が、福島第一原発の敷地内で視察をすることが決まりました。
これまで原告らは、被告らの任務懈怠の判断に当たっては、福島原発の敷地内及び被害の実態(双葉病院、請戸の浜、中間貯蔵施設等)を実際に見ることが不可欠であるとしてそれらの現地検証を求めていました(2017年12月17日付検証申出書、2020年10月22日付検証申出書補充書)。
これを受けて、裁判所は、本日(2021年6月1日)の進行協議期日(非公開)において、取締役らの任務懈怠の判断のために、福島第一原発の敷地内において立地条件や大物搬入口などを中心に見たいとし、10月中に実施予定との判断を示しました。手続きとしては、検証ではなく現地での進行協議です。日程は、今後調整して確定する予定です。
福島第一原発事故をめぐる裁判で、裁判所が福島原発のサイトに行くのは初めてのことです。
期日後の記者会見(司法記者クラブ)で、海渡雄一弁護士は、同じ役員らの刑事責任を判断する刑事裁判の控訴審で指定弁護士らはあらためて現地の検証申立てをしている、この商事部(民事第8部)の判断は、刑事の審理にも影響を与えるのではないか、とコメントしています。
司法記者クラブ(霞が関、東京地裁・高裁)
今後の日程 すべて東京地裁103号法廷
(1)7月6日(火)10時~17時 第60回口頭弁論期日(第4回尋問期日)
10時~12時10分 被告武藤の反対尋問105分
13時10分~16時55分 被告武藤の反対尋問15分、再主尋問5分、補充尋問10分/被告武黒の主尋問60分/被告小森の主尋問30分/被告勝俣の主尋問45分/被告清水の主尋問45分
(2)7月13日(火)10時30分~ 進行協議期日(非公開)
(3)7月20日(火)10時~17時 第61回口頭弁論期日(第5回尋問期日)
10時~12時10分 被告武黒の反対尋問90分、再主尋問5分、補充尋問10分/被告小森の反対尋問15分
13時10分~17時 被告小森の反対尋問45分、再主尋問5分、補充尋問10分 被告勝俣の反対尋問60分、再主尋問5分、補充尋問10分/被告清水の反対尋問60分、再主尋問5分、補充尋問10分
※被告小森氏の尋問は延期。
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